内容説明
日本海軍の期待と悲願を担って登場した最後の傑作機「紫電改」―その卓越した性能とフォルムはいかにして誕生したか。水上戦闘機「強風」から「紫電」へ、そして「紫電改」にいたる改変へのプロセスと、個々に優れた機能を図版と写真で詳解し大戦期の日本航空技術陣の成果を綴る。名機を駆使した三四三空の戦いを併載。
目次
水上に舞う「紫電」のベース「強風」
世界最強の水上戦闘機「強風」
フロートをとれば陸上戦闘機になる
強力な重戦闘機「紫電」
B29迎撃に真価、局地戦「雷電」
「紫電」一号機飛ぶ
「紫電」から「紫電改」へ
時速八〇〇キロのダイブ・テスト、異常なし
はやく戦場に飛行機を
奮戦およばず「紫電」戦闘機隊
「紫電改」、主役登場
空中分解
戦機熟す
獅子奮迅の三四三空
「紫電改」はつよかった
著者等紹介
碇義朗[イカリヨシロウ]
1925年、鹿児島生まれ、東京都立航空工業学校卒。陸軍航空技術研究所をへて、戦後、横浜工業専門学校(現横浜国立大学)卒。航空、自動車、鉄道などメカニズムと人間のかかわり合いをテーマにドキュメントを発表。航空ジャーナリスト協会会員。横浜ペンクラブ会員。自動車技術会会員。カナダ・カーマン名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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χ
2
難産。水上機専門のメーカー川西がつくった2番目の陸上機にはそこに至るまでの険しい道のりがあったことよ。飛行機づくりが好きなタフガイたちの偉業に納得。頑丈だからこそ遷音速に達し空中分解してしまった話は皮肉だけど未知の領域に踏み込むと色んなことはあるよなあ。胴長だ2014/01/22
suica
0
戦闘機紫電改の開発経緯と、部隊でどのように使われたかが書かれている本。文中で新しく登場する人物には名前の後に括弧書きで(のちの○○工業社長)みたいに戦後の消息が書かれていて、こういうのを見ると少なくともこの戦争では死ななかったんだなとわかってちょっと安心する。2014/08/24
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