内容説明
玉砕の精神と思想に、一貫して存在し、証されたものは、友軍に生地をあたえる人々の最後の生き様、死に様である―昭和十九年六月、北ビルマの山岳戦場でラモウ守備隊千三百名は、十二の陣地に拠って、完璧なる持久防御を展開した。全滅しないかぎり、敵に地歩を許さない信念に貫かれた日本将兵の壮絶な戦い。
目次
壮烈拉孟守備隊
騰越守備隊玉砕す
ミイトキーナの悲劇
平戞守備隊救出さる
全滅の思想
著者等紹介
楳本捨三[ウメモトステゾウ]
日本大学法文学部中退。在学中より戯曲を書く。昭和14年、渡満。新聞雑誌に連載小説を執筆。昭和21年、帰国。日本文芸家協会会員。昭和63年1月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mr.deep
3
テーマは非常に面白いのに文章が下手すぎて目が滑る。別の人の筆で読みたかったです。2020/02/16
Supopovich
1
金光小佐、好きだなあ。2024/01/27
チャゲシン
1
拉孟、騰越、ミートキーナで壮絶な戦いを展開した日本軍。精神主義に頼って科学と物量に負けたと言われるが、その精神主義は防御戦闘に於いては遺憾無く発揮された。当地においても負傷兵混じりの少数の兵が弾薬も乏しいながら、十倍以上の敵を長期間食い止め、数倍の敵を屠り、そして玉砕した。その健闘は蒋介石に拉孟の日本軍の如く戦えと訓示されたほど。負けた負けたとは誰もが言うが、日本軍のこの強さを日本人は知っておくべき。まあ、多少、講釈師見てきたようなナントヤラ的な文章になってますが、この著者の世代の人はよくあることです2017/11/16