内容説明
栗田艦隊は『情報』を操作したのか―。戦艦「大和」艦橋の中枢部にあって、艦隊司令部の作戦指導につぶさに接してきた一海軍予備学生が、シブヤン海の迷走、そして、突入を目前にした謎の反転などレイテ海戦の真実を描く話題の海戦記。その任務ゆえに海戦後に投じられた比島山中の飢餓と彷徨の果てに待つものは。
目次
分かったらついて来い
言葉に気をつけなさいよ
“ドラ息子ども”と海軍通信学校
重巡摩耶はリンガ泊地へ
勝っている側の情報の方が正しい
出撃の前夜
摩耶がやられた。轟沈だ
断末魔の戦艦武蔵
シブヤン海の反転の謎
スリガオ海峡の惨劇〔ほか〕
著者等紹介
永沢道雄[ナガサワミチオ]
1930年生まれ、東京出身。朝日新聞整理本部長、編集委員、朝日カルチャーセンター(東京)講座部長等を歴任。「戦争体験を掘り起こす会」運営委員
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