内容説明
第一回大宅壮一ノンフィクション賞作家が「戦争の実態」と「人間の本質」を問う感動作。大本営に見捨てられ、補給も途絶え、地を這い、河に流され、ぼろぼろになるまで戦いつづけた兵士たちの赤裸々な心情を伝える。
目次
出発
原生林―ウエワク
日本軍来たる―一刻を争う危機
自然との対決―道路啓開
ゴム樹海―マダン
歓喜嶺―自動車道路
敵上陸―フィンシハーフェン
転進―フィニステル山系
無意味な戦い―アイタペ作戦
敗走の途―原住民とともに
玉砕路―出撃命令
終戦―ムッシュ島
著者等紹介
尾川正二[オガワマサツグ]
1917年、旧朝鮮に生まれる。京城帝国大学国文科卒業。広島大学大学院国文研究科修了。関西学院大、桃山学院大、梅花短大教授を歴任
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