内容説明
あざやかな筆致で戦場を浮き彫りにした直木賞作家の代表作―現地を知らない参謀の机上の作戦によって、人跡未踏、昼なお暗きボルネオの熱帯ジャングルに投じられ、三百キロの彷徨と死闘の果てに潰えた一万余の将兵。大本営の脆弱な戦術構想で“玉砕”への道を突き進んで行った男たちの悲劇を綴る傑作陸戦記。
目次
第1部 死の行軍(ボルネオ作戦軍;上陸;大移動命令の謎;密林と濁流 ほか)
第2部 玉砕す!(山崎街道;再会;敵、上陸 ほか)
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- 和書
- 身分差別の制度化