内容説明
昭和17年8月8日、ガ島沖に集結する敵船団に伝統の夜襲をかけた三川中将率いる巡洋艦部隊は、待ちうけた連合軍艦隊を完膚なきまでに打ちのめした。“史上最大の敗北”と米国ジャーナリズムを震撼させたソロモン海戦の全貌を、米濠司令官・各艦長の砲戦下の動向も据えて克明に描いた感動のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
26
米海軍が日本海軍に惨敗を喫したサボ島沖海戦(日本側呼称第一次ソロモン海戦)を米側から見た戦史。戦後、米軍敗北の原因究明や指揮官個人の責任が追及されたり、勝った日本側も主目標の輸送船団を撃ち漏らしたとか、結果論をもって講ずる辟易する内容も含まれている。が、本書で味わうべきは、近現代戦の無慈悲さだ。鋼と鋼の激突。ことごとく人間性を否定する戦闘形態の恐ろしさだ。わずか数分で次々と巡洋艦が海の藻屑となり、火傷や裂傷を負いながら真夜中の海を漂流する恐ろしさだ。戦場にロマンなど存在しないのだ。2018/12/21
文月あやと
0
太平洋戦争全体を通してみれば、連合軍は質、量、運用システムもろもろで圧勝とも見れるが、全ての期間でそうであったわけではない。日本軍は精神主義に凝り固まり、合理主義だった連合に負けましたよっていうのも一つの側面であるんだろうけど、それだけじゃあないんだよ。2014/03/12
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