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光人社NF文庫
海軍技術研究所―エレクトロニクス王国の先駆者たち (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769821793
  • NDC分類 559.6
  • Cコード C0195

内容説明

大戦中、勝敗の趨勢を決するといわれたレーダーの製作に挑んだ海軍エリート技術官―情報入手の道を閉ざされた最悪の環境の下で、最高度の技術開発に取り組まねばならなかった電波研究の中枢・海軍技術研究所の苦闘の日々を描く話題作。戦後、日本復興に大きな役割を果たした海軍の技術研究のノウハウを探る。

目次

戦後に生きた技術と人材
海軍技術研究所電気研究部
電波兵器
レーダー研究始まる
ドイツ情報を入手せよ
ウルツブルグレーダー
マイクロ波レーダーの開発に挑む
集燥感深める開発陣
技研電波研究部
広がる技術・量産力格差
難関突破
第二海軍技術廠
壊滅
それぞれの再出発
生きた人的・技術的遺産
潰えた壮大な夢
海軍技術の失敗と教訓

著者等紹介

中川靖造[ナカガワヤスゾウ]
1926年、東京生まれ。総合誌編集記者などを経てフリーランス・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろとろ

18
精神論が先を行く。電波兵器は卑怯者の兵器だと負け戦さになるほどに声だかに叫ぶ。海軍と陸軍のいがみあい。研究の共有が出来ず技術開発に大きな遅延をきたす。例えば、音響ソナーの進歩を知らないがために、ディーゼルエンジンの音を垂れ流して容易に捕捉されてしまう潜水艦。例えば、たった1機の戦闘機でも近づく前に攻撃されてしまう理不尽さ。また戦争末期には資材不足や空襲の被害で、とにかく研究どころではない、八方ふさがりだったということなんですね。2015/12/22

nobuoK

1
第二次世界大戦・日本軍は戦艦や実兵器によって軍力を保持する。しかし、世界の流れは実兵器と伴いレーダー(電探)へとエレクトロニクスの世界へ突入する。日本軍は、戦争当初はレーダー開発には興味を示さず、一次対戦と同じように戦闘に突入するが・・・。次第にレーダーの必要性に駆られていく。物資の少ない日本が何とかして作り上げるが、やはり連合艦隊の技術には歴然の差があり、戦争には負けてしまう。が、その技術が今後の日本を変えていく。色んな戦争作品がありますが、レーダーに照準をあてたこの作品は一見の価値があります。2013/05/13

yshigeru

1
戦後日本の産業の復興は、戦前・戦中の軍事技術がベースとなっている。エレクトロニクスの分野も例外ではない。最後の方に、ちょっとだけパラメトロン計算機に触れてある。2010/05/18

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