感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yura2
13
再読。酪農場生まれの猫クレア。兄弟たちが並んで黒猫母さんのお乳を飲んでいるときに、クレアだけが好奇心いっぱいの表情をこちらに向けています。冒険が始まるな、「こねこのぴっち」を思い起こします。ぴっちと違うのは、クレアが酪農場を離れて自分の居場所を見つけるところ、王立郵便局で局員として猫が正式採用されていたという実話が織り混ぜてあるところ。ネズミによる郵便物被害にねをあげた局長が「今必要なのは猫であります!」と叫ぶやひらりと躍り出たクレアがネズミ退治をする場面は爽快です。2013/10/05
Melotte 22
4
ちっちゃなころ、何故か好きだった絵本。大人になってから読んでみると、びっくりするくらいシンプルなストーリーだったことに気付く。比喩めいていたり、説教くさいところもない。独特な絵と、ねこのちょっとした冒険を描いているだけの絵本。だからこそ、今読んでも子供のころの気持ちのまま、ページをめくっていけたんだと思う。大人になると、子供のころのように絵本を読むことができなくなるのかもしれない。そのことを、しあわせに思える日もあるし、さみしく思う日もある。そういう意味でも、自分にとって特別な存在。大切にしたい一冊だ。2016/04/26
花林糖
4
郵便局員に飼われてる猫の話かと思ったら違った。クレアに安住の地が見つかって良かった。絵の雰囲気がとてもいい感じ。2015/02/06
りこ
4
いいなぁ、うちの職場でも採用してくれないかしら(笑)そしたらうちの猫連れて行くわ(笑)2014/07/04
陸
2
ヴィクトリア時代のイギリスの風俗がやさしく細かな絵で描かれているのも素敵ですが、表情豊かな猫がカワイイ。2009/04/29