内容説明
不沈の潜水艦長として謳われた海の王者―赤貧洗うがごとき家庭に生まれ、画家になるのを夢見た少年時代、躍動する連合艦隊の黒鉄の美しさに魅せられて海兵にはいり、“どん亀”とさげすまれていた潜水艦乗りをめざし、己れの信ずるところにしたがって生きた指揮官の青春の奔流を綴る感動のノンフィクション。
目次
第1章 天下の荒道場に学ぶ
第2章 歴史の跡を訪ねて
第3章 霞ヶ浦の空遠く
第4章 わが人生の関頭に立って
第5章 青春の奔流の中で
第6章 “どん亀”乗りひとすじに
第7章 暗き絶望の淵から
第8章 明日なき戦いの海に
第9章 苦難を乗り越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
7
伊41を代表に数々の潜水艦の艦長として奮戦し、終戦近くでは特攻兵器回天隊の参謀も勤めた著者の回顧録。候補生時代から海外寄港ではしゃいで半行方不明状態になり、最上の乗員としては時間を守らぬ艦長を酔いの勢いでぶん殴る。そのずっと後でも上官が持ちかけた気の乗らぬ見合いをわざと酔って潰そうとし、その酔いの勢いでつい結婚を承諾してしまったと、よく軍人を続けられたなと呆れ返る漫画のようなエピソードに事欠かないどじっ子ぶりが凄いが、それで処分されなかったのも人柄によさ故だろうと文章からも感じる2014/05/02
BOU
0
「やる夫が人間魚雷の指揮官になるようです」 http://gnusoku.blog41.fc2.com/blog-entry-338.html で興味を持ったんで読んでみた。 潜水艦ものの読み物は現代にも生かせる教訓があるような気がする。ちなみに読んだ感想は結構あっさりしているイメージ。まぁ本人が作者だから回顧録みたいなものなのかな?2012/01/29




