内容説明
華やかな戦闘機乗りに憧れることなく、一心に雷撃機乗りを志し、ついに“戦闘機の坂井”と並び称される雷撃隊のエースとなった空の男―真珠湾に第一弾を投じて以来、雷撃に爆撃にと百数十回の出撃を重ね、ガダルカナル島上空の空中戦で右手を失いながらもなおかつ飛びつづけた剛直なる強者が綴った空戦記録。
目次
第1章 限りなき大空へ
第2章 生死の間にありて
第3章 碧空に殉ぜんとも
第4章 真珠湾上空の凱歌
第5章 せまりくる破局
第6章 悪夢のミッドウェー
第7章 ガダルの空に死なず
著者等紹介
森拾三[モリジュウゾウ]
大正6年2月、埼玉県飯能に生まれる。昭和10年6月、横須賀海兵団に入団。同年11月、霞ヶ浦航空隊へ転勤。12年11月、第38期操縦練習生課程を卒業して館山航空隊付となり、艦上攻撃機操縦員としての訓操をうける。13年4月、第12航空隊。14年1月、霞ヶ浦航空隊。16年9月、大村航空隊へ派遣されてまもなく「蒼龍」乗り組みとなる。「蒼龍」艦攻隊員として、真珠湾攻撃、インド洋作戦、ミッドウェー海戦等に参加。ガダルカナル攻防戦のさい、グラマンの攻撃をうけて不時着水、右手を失う。19年7月、谷田部航空隊に着任、神町航空隊で終戦。59年12月、歿
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感想・レビュー
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スー
21
11坂井三郎と同期で支那事変から97艦攻に乗り換え空母蒼龍に移り真珠湾でカリフォルニア級に雷撃しミッドウェー海戦に参加そこから空母隼鷹に搭乗してガダルカナル島で右手首を失いガダルカナル島に不時着し陸軍と共に飢餓に耐え脱出後に除隊するもまた召集され海軍に戻る。序盤のイケイケドンドン状態からもう駄目かもの中盤までの雰囲気を感じられました。ガダルカナルでは指揮官が実戦経験の無い人で敵中での爆撃やり直しを行う、掩護の零戦隊は爆撃終了と勘違いし空戦に離れ雷撃隊は無防備で再び侵入しグラマンに襲われ全滅してしまう。2022/02/05
Mikarin
4
「大空のサムライ」で有名な坂井三郎氏と同期で艦攻へ進んだ方の回想録。緒戦の頃の様子はかなりよく分かるが、ガダルカナル戦で腕を負傷した所で話が終わっている。それ以降のことが書かれていないのがやや残念。腕を負傷して飛行機から降りざるを得なくなったからこそ終戦まで生き延びれたことを考えると「万事塞翁が馬」という言葉を思い起こさせる。2015/12/05
kaba
3
雷撃機操縦員生還の記録。あの撃墜王・坂井三郎と同期。あの真珠湾攻撃に参加。悪夢のミッドウェー海戦からの生還。そして、あのガダルカナル島からの生還。全てを飛行機乗りとして捧げた男の記録。後世に残すべし! 2025/12/18
もちもち
3
大戦初期の操縦員の練度は高いということで有名だけど著者も神業レベルなんだろうな。 被弾したときも指が飛んだと勘違いしてたみたいだけど、傷は大したことないから自爆なんてせずに帰れるところまで帰れと言える偵察員も相当なものだと思った。2021/02/03
ランクル一番
2
真珠湾攻撃から、ミッドウェー海戦を経て、空中戦で右手首を失い、飛行機を降りるまでの、著者森氏の回顧録である。氏は、盛んに机上の理論だけで着任した士官をののしっている。たたき上げのパイロットにとって、戦闘未経験である士官は批判の対象であったのであろう。華のある戦闘機に目が向いてしまいがちであるが、魚雷をもって戦艦を沈める雷撃隊は、防御力ゼロという実態とあいまって、悲壮でありながら、荘厳である。2016/01/18




