内容説明
独創的、合理的な戦法をもって戦場に臨み、沈着にして豪胆、たくみに兵を指揮して勝利をもたらした日本陸軍きっての戦術家の生涯を描く感動の明治人物伝。簡単明瞭を尊び、権勢、名利を望まず、人道主義に徹して、豪快に生きた一軍人の真実。陸の兄と、海の弟・秋山真之が心を合わせて戦い、日本を救った物語。
目次
戦場の酒仙
奇跡の黒溝台
没落と脱出
青年将校の目標
フランス留学
勝利の意見具申
人徳外交
冒険視察旅行
男子一生の快事
宿願成就
騎兵砲の威力
コサックとの戦い
急進、奉天へ
三十万人対三千騎
陣中のスッポン料理
愛弟真之の死
騎乗の陸軍大将
著者等紹介
生出寿[オイデヒサシ]
大正15年3月、栃木県に生まれる。海軍兵学校74期。海軍少尉。東京大学文学部仏文科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
8
秋山好古大好きだから購入。内容は坂の上の雲と変わらず、秋山好古のエピソードだけを切り取ったような作品。
連雀
5
たまには戦記物が読みたくなって、未読のままだった本書を自宅の書棚から抜き取りました。秋山好古の行動を通して小国日本が大国ロシアを打ち破った日露戦争を描くと言うことですが、戦争が始まってしまえば日露戦争のダイジェストで、時折秋山好古のエピソードが入る体裁。古い本なので当然ですが新味はなく、日露戦争における陸軍の戦いの概略を知るには手頃です。戦前、戦後の秋山好古についてはやや詳しくて、特に逝去される直前のエピソードは興味深かった。2017/04/28
alien_ftball
3
完全に坂の上の雲の影響だけど、本当に本当に尊敬する軍人です。「男子は生涯一事をなせば足る」を貫いた人生を刮目してください!2020/10/19
おい
3
主人公の人となり、能力等に触れられる。坂の上の雲と前後して読むと一層楽しめる。 ★★★2019/04/15
-
- 和書
- 祭暦 講談社学術文庫