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内容説明
日本の国民食“カレー”のヒミツ!「海軍がカレーのルーツ」「海軍では週末にカレーを食べていた」「海上自衛隊のカレーは海軍からの伝承」は真実なのか!?海軍料理研究の第一人者がスパイスを効かせた雑学てんこ盛りでつづる軽妙エッセイ。知られざるカレーものがたり。帝国海軍糧食史秘話。
目次
第1章 戦艦大和のカレイライス
第2章 「海軍カレー」いくつかの伝説
第3章 カレーの予備知識として
第4章 海軍ではこうしてカレーをつくっていた
第5章 これからのカレー…海軍的思考と私見を交えて
第6章 “海自カレー”の歴史
著者等紹介
高森直史[タカモリナオフミ]
海軍史・海軍料理研究家、管理栄養士。1939年、熊本県人吉市生まれ。1959年、佐伯栄養専門学校卒業。1965年、海上自衛隊幹部候補生学校卒業。防衛大学校教官、護衛艦補給長、航空群司令部幕僚、海上幕僚監部人事課、護衛艦隊司令部幕僚、海上幕僚監部衣糧班長・給与班長、第4術科学校研究部長、舞鶴地方総監部経理部長等を歴任。1986年7月、1等海佐。1994年、退官。「肉じゃが」のルーツ発見者。舞鶴、呉の町興し等、海軍料理を通じて食文化普及、栄養相談等で活動。呉市観光特使。2007年、佐伯栄養専門学校佐伯矩特別功労賞受賞。2010年、叙勲・瑞宝小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
91
「日本のカレーの発祥は海軍」とか「フネでは毎週金曜はカレーの日」とかという話はウソらしい。”海軍料理研究家”の著者がいろいろ調べて語る。が、話はアチコチ飛んで論考のスジは??。というか、そんなコト期待してはイケナイのかも。文は軽妙、油断してると読み飛ばしそうな駄洒落や親父ギャグ頻発。著者経歴が面白い。佐伯栄養専門学校卒の後、二等海士として海上自衛隊に入隊、所謂”めしたき”をするのだが、二度ほど入り直し幹部候補生学校から防大教官や艦隊司令部幕僚等を経て一等海佐で退官。旧海軍でいえば海軍大佐。こりゃ相当偉い。2021/05/12
yamatoshiuruhashi
46
「カレーの日本の起源は海軍」、「洋上勤務で曜日がわからなくなるのを防ぐために毎週金曜日はカレーだった」などという説が、「もっともらしいウソ」であり話としては面白くても真実でないことを真実にしてはいけない、と言う著者の思いと食い気、トリビア好きで物された一冊。いつの間にか出てきて冗談としては面白いと思っていたが、それがいつの間にか真説とされていく過程を見ているとメディアの責任は大きい。本書はその修正を明確にしてくれる。が話がよそに飛んだり同じ話が何度も出たりで本筋を追うのに注意が必要。2021/01/16
fwhd8325
34
一種のブランドのようで、あまり海軍カレーには飛びつかなかったけれど、場所によっては、一般に公開したりと話題性もあり、なにかレシピにマル秘があるのかと思いましたが、そうではないようです。几帳面な組織なので、そうしたエピソードは、面白い。塩味が濃い味付けには「塩が安い」という表現を使うのは面白い。2018/07/15
鐵太郎
30
「海軍カレー」のブームの中で、そもそも帝国海軍がカレーライスを習慣的に食べていたりフネによって様々なカレーを作っていたなどという「デマ」への反論から始まって、陸軍を含め軍隊の中でカレーという食品がどう扱われていたのか、カレーとは日本にどのように伝わり、どのように変遷していったのかなどをまとめたもの。著者は海上自衛隊で補給、衣糧、給与などに携わり、「肉じゃが」のルーツを発見した海軍料理研究家。話の持って行き方がいささか冗長なのが惜しいけど、軽く読むには面白い読み物ですね。2020/01/22
ざるめ
19
図書館の新刊コーナーにあって、ひょいっとお気軽に借りてきた(^^;)カレーの伝説というか、歴史?がみっちり詰まっていた(;・ω・)このエピソード前にも読んだな~というものもあったけれど、何で読んだのか思い出せない(--;)そしてこの本を読み終わる頃に、今度友人と高森さん監修の海軍カレーを食べに行く事が決定してビックリ!でも楽しみ♪2018/11/01