ジョン・モリスの戦中ニッポン滞在記

ジョン・モリスの戦中ニッポン滞在記

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093872157
  • NDC分類 291
  • Cコード C0021

出版社内容情報

特高の監視、友人たちの拘留…。日米・日英開戦に翻弄された英国人教師が肌で感じとった戦時下のトーキョー滞在記。敵国人の体験を通して、戦前・戦中の東京・日本を知る歴史的にも貴重な記録です。

 吉田茂駐英大使の招きによって来日し、1938年10月から42年7月まで、英語教師として東京に滞在したイギリス人ジョン・モリスの体験・観察記『トラベラー・フロム・トーキョー』の翻訳。敵国人からみた日米開戦前後の日本と日本文化、そして日本人についての印象が、ユーモアと日本への愛着にあふれた文章で興味深く語られます。日本人でも知りえないようなことまで記されており、太平洋戦争下の日本にいた数少ない敵国人の体験記録として、歴史的にもたいへん貴重なものです。 ケンブリッジ大学で東洋学について学び、内陸アジアを遍歴するとともにエベレスト登山隊に参加し、交換船でイギリスに帰ってからはBBCでアジア向けの軍事放送に従事し、戦後はイギリスの対日政策の決定に関わるなど、幅広い才能と経歴の持ち主である著者(1895年生まれ)の冷静な目により、戦前・戦中の日本人の姿を客観的に知ることができます。 『梨本宮伊都子妃の日記』の解説者である小田部雄次氏による解説と詳細な脚注を加えるとともに、多数の図版や資料を掲載し、若い世代の読者にも親しみやすく、わかりやすい本にしました。

内容説明

特高に目をつけられながら、イギリス人教師が観察しつづけた戦時下のトーキョーの真実。

目次

第1部 日本でのくらし(どうやって日本へ行ったか;小さな家を借りる;手伝いを雇う ほか)
第2部 パールハーバー以後 1941.12.7~1942.7.29(戦争勃発;日本の警察システム;逮捕から有罪まで ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

29
日米開戦時に東京に住んでたイギリス人の見た日本とは。1938年に外務省の招きで来日、慶大などで英語を教えていたジョンモリスさん。軍国主義が進みどんどんきな臭くなっていく日本での暮らしをイギリス人らしいユーモアを交えつつ観察してます。そして真珠湾攻撃で一夜にして敵性外国人になってしまってからの窮屈な日々。翌年なんとか交換船で帰国。そしてこの手記を出版。訳者のあとがきでも触れているけど、かなり珍しい(しかも面白い)戦争当時の外国人の東京滞在記を発見翻訳できた経緯がちょっとまた良いです。図書館閉架本。2021/08/21

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