内容説明
日本人観光客が立ち入ることのないロシア・中国・北朝鮮の国境地帯にまで足を踏み入れ、激戦地、最前線基地、日本人が手掛けた建造物、鉄道駅舎、橋梁、飛行場、掩体壕などを訪ね歩き、当時の戦況と重ね合わせながら時空を超えた旅をつづける―気鋭ノンフィクション作家の最前線レポート。
目次
ソ満国境へのこだわり
安東(丹東)にて
なぜ吉林へ向かうか
悲劇の東満
延吉(旧間島)図們、琿春
中・ロ・朝の国境に立つ
牡丹江の夏
綏芬河(ボグラニチナヤ)
開拓村勃利
日本人が設計した港町佳木斯
アムール河・嘉蔭
国境のアムール河を北へ
北の果て黒河にて
孫呉から北安へ
著者等紹介
早瀬利之[ハヤセトシユキ]
昭和15年生まれ。昭和38年、鹿児島大卒。上京後、種々の雑誌記者。40歳のとき雑誌編集長を辞め作家活動に入る。石原莞爾研究家、日本ペンクラブ会員、関東戸山流居合剣道会2代目会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雲をみるひと
25
作者他が中国東北地方に満州国の史跡を訪ねる目的で実施した手配旅行を基にしたルポ。希少価値が高いと思われる訪問地、同行者の日本軍関係者や旧住民のコメントなど企画はよいのだが、個人の日記の域を出ない気がする。ルポとしてはもう少し構成を工夫すればとも思うが、最初から日記だと考えればこれでもよいのかもしれない。2021/06/07
ようはん
15
太平洋戦争末期のソ連侵攻で多数の日本人が亡くなったのにも関わらず、その遺骨収集は進まず満州国の記憶も薄れつつあるのは切ない。2025/02/24
onepei
1
史実や感想や回想が雑然としていて読みにくい。 ルポといいながら、訪れた年(8年以上前?)がはっきりしないのはいただけない。2016/12/06