内容説明
陸軍士官学校に学び、南方で戦死した兄。いまも耳に残る兄のハーモニカの音色を出発点に、記憶のカケラを集め、ついには兄の眠る海をめざす。数々の名曲を生んだ作曲家の原点―戦争に引き裂かれた兄弟の秘められた絆の物語。
目次
第1章 わが内なる兄(記憶と実像、そして存在の重み;ハーモニカ ほか)
第2章 過去の幕開け(霧の向こうに;輸送船団の末路 ほか)
第3章 思い出綴り(兄への手紙;少年船員の手記)
第4章 ニューギニア島(マノクワリで兄を待ち受けていた運命;イドレ転進)
第5章 供養の船路(南へ、ミンダナオ沖へ;海の男たち ほか)
著者等紹介
船村徹[フナムラトオル]
作曲家。昭和7年栃木県塩谷郡塩谷町(旧船生村)生まれ(本名・福田博郎)。昭和24年東洋音楽学校(現東京音楽大学)入学。盟友高野公男との出会いを経て、昭和30年「別れの一本杉」の作曲で世に出る。以後数多くのヒット曲を生み、北島三郎、鳥羽一郎など大勢の弟子を育ててきた。現在も現役として活動中。平成27年4月日光市に船村徹記念館がオープン。紫綬褒章、旭日中綬章を受章。文化功労者。栃木県名誉県民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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