内容説明
撃墜王・西沢広義、太田敏夫、笹井醇一をはじめとするラバウル航空隊の歴戦の搭乗員たちの勇姿、愛すべき部下や同僚、指揮官たちが戦場のつかのまの憩いの中で見せる素顔―エース坂井の生い立ちから厳しい水兵時代、一心不乱の操縦練習生、中国戦線、ラバウル、そして戦後、世界のエースパイロットたちとの交流へとつづく軌跡を、貴重な写真の数々とエピソードでいまに伝える一冊。
目次
第1章 限りなき挑戦
第2章 撃墜王への道
第3章 勝負師の気概
第4章 戦いの法則
第5章 無敵の零戦隊
第6章 サムライは死なず
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
18
大空のサムライに基づく写真集と文章。坂井三郎さんの他に同期の方々やご家族、教官等関わった人たちの沢山の写真が貴重です。坂井三郎さんといえば若いのに貫禄のあるカッコイイパイロット(ラバウル時代)のイメージが強かったですが入隊して間もなくはあどけなくて子供っぽさもある(優秀だったことは変わりないですが)身近な存在のように思えました。訓練が厳しかった時代は毎日のように殴られていたとのこと、それでも写真の中の坂井さんは凛々しくて頼もしく、仲間と笑い合う光景等はサムライであり日本男児そのものという感じがしました。2018/09/08
ハッチ
3
戦時中とはいえ、子犬を抱いた優しい笑顔、枕を片手に横たわった眠そうな顔や、友人同士肩を組んで歯を見せているものなど、人々の営みを切り取った一枚一枚に感動しました。性格もそれぞれで、秀才、元気者など個性豊かな若者が勢ぞろい!過酷な状況だからこそ懸命に生きる笑顔が、綺麗で輝いていて、とても哀しいです。 写真の解説には戦死、未帰還という言葉が多く書かれていて、こんなに真直ぐで良い目をした青年の命が奪われた事実が、今更ながら胸に突き刺さります。2015/04/10
てつてつ
2
写真がすごい枚数!昭和10年代の航空写真がこれほど実在するのが、奇跡かもしれないと感じます。大空のサムライの英語版は一体どう出版されてたのだろうか 機会を作って読んでみたい、裏表紙にあるNYタイムス、NEWSウィーク誌の書評が期待させられます 2014/01/15