北朝鮮ではなぜ軍事クーデターが起きないのか?―政軍関係論で読み解く軍隊統制と対外軍事支援

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769815556
  • NDC分類 393.2
  • Cコード C0095

内容説明

度重なる高位将校の粛清、蔓延する飢餓状況にもかかわらず強大な人民軍が反乱を起こさない理由―建国以来の65年の歴史をたどり、権力闘争のなかで培われ、指導者の権力継承の度に維持、強化されてきた軍隊統制の手法を探る。強固に維持されてきた対外軍事支援と核兵器・弾道ミサイル開発の目的も合わせて論じる。

目次

序章 どうして軍事クーデターが起きなかったのか?
第1章 軍事クーデターを起こせない状況とは?
第2章 比較事例―韓国における軍事クーデターの失敗と成功
第3章 北朝鮮における軍隊創設と統制
第4章 労働党の軍隊と粛清
第5章 軍事力強化と軍将校の粛清
第6章 国連外交と後継者の登場
第7章 権力継承と核兵器・弾道ミサイル開発
終章 結論と帰納的結び

著者等紹介

宮本悟[ミヤモトサトル]
聖学院大学基礎総合教育部准教授。1970年生まれ。1992年、同志社大学法学部卒。1999年、ソウル大学政治学科修士課程修了(政治学修士号)。2005年、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士号(政治学))。2006年から日本国際問題研究所研究員、2009年から聖学院大学総合研究所准教授、2013年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかひー

2
★★ 読むのに苦労した。結局なぜクーデターが起きないのかも良く分からなかった。2014/09/11

Kenji Suzuya

1
政軍関係論の視点から、軍内部の分裂が北朝鮮でのクーデターの発生を未然に防いだ、と主張する。しかしながら本書における「軍の分裂」は、「軍部内部の派閥抗争」「政治将校による監視」「準軍事組織との競争」「軍内部の位階の差」を広く包摂しており、、その都度いずれか都合の良いものを採用しているに過ぎず、当初の主張の実証には不十分である。また、核開発やミサイル開発の記述は本論にも影響しない。その他も概して記述が詳しすぎるため、『北朝鮮軍事史』というタイトルあたりが適切なのではなかったか。2013/10/28

asfgrs

0
タイトルを見て興味を持ったので。しかし、内容としては主題について多角的に述べるというよりも、北朝鮮近代現代史という色が濃く、まるで教科書を読んでいるようだった。もちろん、歴史の先に現在があるという事実は理解しているが、主題の説明においてこれほどまで分量を割く必要があったのかは甚だ疑問。2021/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7432460
  • ご注意事項

最近チェックした商品