内容説明
フランス文学者協会1992年度児童文学大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
地理学者のアーチボルド・レオポルド・ルスモアが、ひょんなことから手に入れた巨人の歯。ビルマの奥地にあるという巨人の国の伝説を確信し、人生をかけて旅立つ。そこで過ごす巨人たちとの不思議な時間。険しい冒険の日々と、辿り着いた先がハッピーエンドとはいえない悲しさ。自己実現のために人は旅をするのか?2021/09/13
アキ
9
ある日、地理学者のアーチボルド・レオポルド・ルスモアが、年老いた水夫から手に入れた人の臼歯と思える巨大な歯。それが、彼の人生をすっかり変え、果てはタイトルの「最後」にまで辿り着く。読む者のこころを物語へと誘(いざな)ってくれる絵が、主人公たちを、彼らのこれまでの日々の営みを、さらにさらに愛おしくかけがえのないものに感じさせてくれます。2013/04/19
星落秋風五丈原
7
いざ知ったら、ただそれだけでは満足していられなくなる。自分が発見した事実を、誰かに知らせたくなる。ここからは、無欲と無縁であるとは、はっきりと言えなくなる。知らせる事によって、名声を得ようとし出す人達もいるからだ。けれど、まだ全部ではない。自分一人で抱えるよりは、皆に利用してもらった方がいい。そう考える人もいる。では、その事実を知った人達がどう動くか。さすがにここまでくると、悪意や物欲-と無縁である確率は非常に低くなる。知的探究心とモラルの線引きは、時代を選ばず非常に難しい問題である。 2006/01/20
Tomoko.H
6
独創的な巨人。やさしい人々だったね。言葉は、皮膚じゃないの?結局どうやって名前知ったり色んな意思疎通してたんだろ。髪の毛ちょんまげみたい。ラストは悲しい。2015/06/30
ume 改め saryo
5
何が描きたかったのだろう? 類似した出来事があったのだろうか? 惜しいなぁ2013/08/24