内容説明
私は愛機と共に青春を賭して戦った!隼、飛燕、疾風、鍾馗、屠龍、五式戦、九七戦…俊翼を駆って敵地攻撃に空中戦闘に、また祖国の山河をまもるべく防空戦に真価を発揮、日夜、可能性に挑戦しつづけた戦闘機パイロットたちの気概。日本陸軍ファイター列伝。
目次
陸軍戦闘機はいかに戦ったか
陸軍戦闘機「空戦法」の変遷
わが「九五戦・九七戦」大陸の空を制覇す
加藤隼戦闘隊かく戦えり
飛行六十四戦隊インド上空「隼」空戦秘録
隼戦闘隊ニューギニア増援の七十日
飛行三十一戦隊「隼」フィリピン上空の激闘
二式単戦「鍾馗」対グラマン初陣記
パレンバン上空天翔ける鍾馗
二式複戦「屠龍」北九州の夜空を炎に染めて〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
9
陸軍戦闘機隊の記録がこうしてまとまって読めるものは少ないのではと思う。各戦隊の生き残った将兵の方の手による記録だがどれも明晰かつ情感豊かな文章でその上手さも印象深い。巷間喧伝されてきた海軍の零戦物語に隠れがちだが、これに劣らず広大な戦線で誇りをもって国のために勇戦敢闘した彼らの事績はもっと知られてしかるべきと思う。とりわけ心に残るのはやはり加藤建夫少佐で作戦における率先垂範ぶり、人格、識見、克己心など現代の一社会人としてもとても肩を並べられるものではないにせよ大いに見習うべき偉大な武人だったと感じる。2015/06/08
tsuyoshi1_48
3
帯の黒江保彦氏の叙述と、表紙の一式戦の勇姿に惹かれ購入。内容は陸軍航空隊の操縦士の皆様の戦記アンソロジー。荒蒔義次中佐の飛燕による音速突破(?)のエピソードは興味深いです。これまでの格闘戦思想から離脱して設計された飛燕の堅牢な機体構造を示すものといえます。どの方をとっても、その眼前に空戦の様が浮かび上がるような真に迫る情景描写は素晴らしいものがあります。2011/04/24
U-G.Kintoki
0
実際に乗って戦った人間の戦闘機評が面白い。外野の後知恵じゃないだけリアル。結構オブラートに書かれてたりする感もあるが。2017/07/30
-
- 和書
- 一の瀬