内容説明
250キロ爆弾、500キロ爆弾を搭載した爆装零戦は、本来の戦闘機としての役割を果たすことなく、比島、サイパン、硫黄島、沖縄の空へとその姿を消していった。直掩機として、特攻隊員として“必死”の特攻作戦に投入され、からくも生還した搭乗員たちが綴る非情の作戦の真実。
目次
世紀の奇略“渡洋零戦隊”始末(元二五二空戦闘三一七飛行隊・海軍二飛曹・瀧澤謙司)
爆装零戦隊レイテ沖の悲涙(元二〇一空戦闘機隊・海軍中尉・鳥谷農)
特攻“聖武梅花隊”生き残りたるも(元二〇一空戦闘機隊・海軍上飛曹・海保博治)
“神雷隊”敵艦隊に到達せりや!?(元二〇三空戦闘三〇三飛行隊・海軍上飛曹・大石治)
あゝ壮烈“神雷爆戦隊”壊滅の日(元七二一空桜花戦闘機隊・海軍飛曹長・大久保理蔵)
爆装零戦隊ここに生きて(元二一〇空戦闘機隊・海軍中尉・中村篤)
零戦で描いたわが青春の墓碑銘(元二一〇空戦闘機隊・海軍中尉・直居欽哉)
わが胸の底に苦き別盃は消えず(元谷田部空戦闘機隊・海軍中尉・丸茂高男)
鹿屋の空にひびけ神風昭和隊の詩(元谷田部空戦闘機隊・海軍少尉・佐藤孝一)
爆装かみかぜ特攻「七生隊」発進す(元元山空戦闘機隊・海軍上飛曹・小田部久左衛門)〔ほか〕
著者等紹介
秋本実[アキモトミノル]
昭和3年、東京牛込に生まれる。東京府立第四中学校を経て、東京都立航空専門学校に入学、航空機設計技術者を志したが、終戦のため実現せず、以後、日本軍用機史の研究に従事。各種航空雑誌、軍事雑誌、模型雑誌、少年雑誌に執筆。昭和23年より平成2年まで、42年間にわたり参議院事務局に奉職、委員会運営事務、広報写真撮影等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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