内容説明
トラック、サイパン、硫黄島、台湾沖等、太平洋の各地で壮絶に展開された基地航空部隊の激闘と、マリアナ沖、比島沖の海空戦を戦った母艦零戦隊の最後の決戦―250キロ爆弾を搭載した爆装零戦も投入された苦闘の連続のなかで、愛機ZEROとともに戦い抜いたパイロットが綴る臨場感あふれる迫真の手記。
目次
中部太平洋の戦い(B24狩りの覇者“五二型”戦闘詳報;トラック零戦隊が壊滅した日;若鷲初陣の大金星)
激闘マリアナ沖(爆装零戦にあ号決戦が発動された日;爆装零戦隊サイパン沖の奇蹟;零戦で戦った硫黄島三日間の死闘;“老いた駿馬”硫黄島上空の暗い日;飛鷹零戦隊マリアナ沖の薄暮の死闘)
台湾沖から比島へ(落日の台湾沖海空戦秘聞;“嵐零戦隊”捨て身の反跳戦法;モロタイに突入した英雄たちの伝説;空戦の神様西沢広義・南溟の空に散る;小沢オトリ艦隊零戦隊ルソンに潰ゆ)
マレー・ビルマにも零戦あり(不覚の“とっさ会敵”に散った四機;ビルマ前線零戦基地に異状なし!)
著者等紹介
秋本実[アキモトミノル]
昭和3年、東京牛込に生まれる。東京府立第四中学校を経て、東京都立航空専門学校に入学、航空機設計技術者を志したが、終戦のため実現せず、以後、日本軍用機史の研究に従事。各種航空雑誌、軍事雑誌、模型雑誌、少年雑誌に執筆。昭和23年より平成2年まで、42年間にわたり参議院事務局に奉職、委員会運営事務、広報写真撮影等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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