「地下鉄サリン事件」戦記―出動自衛隊指揮官の戦闘記録

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784769814320
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0095

内容説明

1995年3月20日、東京を襲った未知の恐怖。死者12人、重軽傷者5500人以上を数えた未曾有の化学兵器テロの現場へ、「災害派遣」出動を命ぜられた陸自連隊長の長い長い1日。猛毒サリンの潜む地下鉄構内に部下を送り込まねばならなかった指揮官の苦悩、そして最前線の隊員たちの恐怖と苦闘を初めて明かす、生々しい真実の記録。

目次

第1章 第32普通科連隊
第2章 大震災と防災訓練デモ
第3章 事件発生
第4章 留守部隊の奮闘
第5章 出動準備
第6章 出陣
第7章 除染現場の闘い
第8章 幻の作戦計画
第9章 事件から得た戦訓

著者等紹介

福山隆[フクヤマタカシ]
昭和22年、長崎県上五島・宇久島生まれ。佐世保北高から45年、防衛大学校(14期生)卒業。外務省安全保障課出向、韓国防衛駐在官、第32普通科連隊長(地下鉄サリン事件時、除染隊派遣の指揮を執る)、陸幕調査第2課長(国外情報)、情報本部初代画像部長(衛星情報)、第11師団(札幌)副師団長、富士教導団長、九州補給処長などを歴任し平成17年春、西部方面総監部幕僚長・陸将で退官。同年6月から2年間ハーバード大アジアセンター上級客員研究員。現在ダイコー株式会社取締役・執行役員・専務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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就寝30分前

30
地下鉄サリン事件でサリンを撒かれた駅構内と車両の除染作業を行った、山手線の内側に唯一配置される陸上自衛隊第32普通科連隊長の生々しい出動記録。当事者たちの緊張はいかばかりか。彼らの職務に対する気概に敬意を表します。2018/09/14

バトルランナ-

11
当時32連隊で送別コンペをしていた。近藤二尉が連隊長はそのままゴルフを続けても大丈夫です。との答えた。岡田3佐、内田一尉と作者で同じ状況でも思いは立場によって異なり三者三様であった。それぞれの立場、職責、経験などにより事態の捉え方が異なる。部隊指揮の難しさ。どの仕事にも言えるのではないか。p57 拙速。できはよくないが、仕事が早いこと。また、そのさま。「—に事を運ぶ」⇔巧遅 (こうち) 。出来ばえはすぐれているが、仕上がりまでの時間がかかること。 自衛隊は命に関わる仕事なんだなー。 尊敬するわー。p99 2024/10/20

シャル

4
地下鉄サリン事件の対応にあたった自衛隊員達の生の声。我田引水の功績だけでなく、不謹慎とも取れる考えや、事態を軽く見ていた話、また諸処の混乱についての話もあって、それも含めて現場の生の声であり、そんな中で彼らがいかにあの状況下で判断、行動したかが書かれている。組織として、そして個人としていかに彼らが懸命であったかを示す本。そして、あの事件のあとに秘密裏に想定されていた対オウムの遊撃作戦が実行されない状況でよかった……2009/11/27

bibi‐nyan

2
サリン事件の際に被害を受けた地下鉄、およびその周辺に出動し除染等を担った自衛隊の記録。 内容としては組織をまとめ動かす立場の筆者が突然の事態の発生に際しいかに化学部隊を結成し動かすのかにかなりなページをさいていて、軍隊の専門用語も多く、新聞や週刊誌の記事を読む感覚で読むとなかなか手強い本でした。 実際に除染に携わった隊員の体験談は読みやすいです。 当時話題になったカナリアの話も出てきました。 2023/01/01

たかひー

2
★★★★ 当時の隊員の状況、心境などが率直に書かれていて興味深い。はじめての想定外の事態にどのように立ち向かったのか、行動したのか、上手くいかなかったことも書かれている。出動した隊員には頭が下がる。2018/03/15

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