内容説明
キ51九九襲撃機、キ43一式戦闘機隼、キ44二式戦闘機鍾馗、キ84四式戦闘機疾風等々、陸軍航空技術研究所で、各部門の超エキスパートに鍛えられながら試作機審査に励んだ青春。軍技術者の誇りを胸に新機軸を拓いた若きパイオニアたちの苦闘の航跡。
目次
試作機に賭けた苦闘の足跡
軍用飛行機はこうして生まれた
輸入機の模倣時代はつづく
自主航空新時代が始まった
わが青春の忘れられぬ愛機
パイオニアの辿る道は常に茨だった
名戦闘機「隼」は苦難の生涯を送った
わが「鍾馗」はなぜ悲運だったのか
名誉を保持した傑作機を称える
液冷戦闘機「飛燕」はスターダムにのしあがった
戦争は科学技術の進歩発達を早めた
本土決戦機「疾風」は泣いている
著者等紹介
刈谷正意[カリヤマサイ]
大正7年、高知県に生まれる。昭和9年2月、所沢陸軍航空飛行学校第一期技術生徒として入校。昭和11年11月、陸軍航空技術学校(改称)同上課程卒業。朝鮮平壌飛行第六連隊付。昭和12年7月、独立飛行第九中隊付、日支事変出動。昭和14年3月、陸軍航空技術研究所付。キ44、キ43、キ51等の審査に従事。昭和15年3月、陸軍航空整備学校第一回甲種学生に入校、同5月卒業。昭和16年10月、独立飛行第四七中隊付(キ44)。12月、大東亜戦争参加のためサイゴンへ向かう。昭和17年6月、陸軍航空士官学校第二二期学生に入校。12月同校卒業、陸軍航空技術学校第七期丙種学生入校。昭和18年5月、同校卒業、飛行第四七戦隊に復帰。陸軍大尉。戦後は航空会社の整備部長などを歴任。平成14年11月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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