北朝鮮からの生還―ある10歳の少年の引き揚げ記録

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  • サイズ B6判/ページ数 163p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769813293
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

僕は生きる。38度線を越えて―死んだ母や兄のぶんまで。飢餓と極寒の大地で母を亡くし、兄を亡くし、たったひとり生きぬいた昭和20年の冬―生きるとは?死ぬとは?人間とは?死を直視した10歳の少年が真情を吐露して感動を呼ぶノンフィクション。

目次

豊橋・敗戦前
戦争のかげ
激しさを増す戦争
空襲と地震
北朝鮮へ
敦賀から羅南へ
羅南での生活
羅南国民学校
日ソ開戦と避難行
母の病気
成興仮収容所
母の死と埋葬
「一心楼」での収容所生活
発疹チフス
達兄の死
冬すぎて春
北緯三十八度線
帰国

著者等紹介

久木村久[クキムラヒサシ]
昭和10年9月3日、愛知県豊橋市松葉町に生まれる。昭和20年1月、北朝鮮へ渡航。昭和21年5月、北朝鮮より引き揚げ。昭和35年、北海道大学農学研究科修士課程卒。昭和38年~平成8年、北見農業試験場、放射線育種場、農業生物資源研究所、九州農業試験場、鹿児島県バイオテクノロジー研究所、中国農業試験場などに勤務し、バレイショ、サツマイモの遺伝・育種の研究と育種事業に携わる。昭和44年、英国Plant Breeding Institute,Cambridgeに留学。平成7年、日本育種学会賞受賞。平成8年~13年、「生物系特定産業技術研究推進機構」研究リーダー。農学の基礎研究プロジェクトの進行・管理に携わる。平成13年~15年、「サカタのタネ」技術顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きゅうり

6
引き上げの中で一番過酷だったという北朝鮮からの生還。2018/02/03

Gen Kato

2
「咸興では、敗戦時には七万人の日本人がおり、千六百人が死亡したと推定されている。そのうちの二人が私の母と達兄である。/その二人が、なぜその北朝鮮の大地で死ななければならなかったか、その理由がわからない。/六十年たったいまでもわからない」……言葉もない。ただただ、黙祷。2015/07/03

ぱちぱちぱちお

0
父親が引き揚げ者なので、当時のことを知りたいと思って読みました。おそらく私の父親とは住んでいた場所や状況がちがうようで、思っていたのとは異なる内容でしたが、とにかく辛く悲しいお話でした。 敗戦後の北朝鮮で、内地に戻ることなく、無念の中亡くなられた著書の母君と兄君のご冥福を切に祈ります。2019/11/20

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