内容説明
日独伊三国同盟の下、ヒトラーの恫喝と圧力をはねのけて、数万人のユダヤ人難民を飢餓と凍死から救い出し、自らは悲劇の島アッツ、キスカ方面軍司令官となり、「太平洋戦争最大の奇蹟」を演出した異色のヒューマニズム将軍・樋口季一郎の波瀾の生涯を活写する。
目次
第1章 ゆるぎなき決断
第2章 せまりくる危機
第3章 アッツ島守備隊の最後
第4章 流氷の海の彼方に
第5章 凍原に日は落ちて
第6章 占守島を血に染めて
終章 はるかなるアッツ
著者等紹介
相良俊輔[サガラシュンスケ]
大正9年、東京に生まれる。文芸誌、娯楽誌の編集記者十余年、その間、山手樹一郎、山本周五郎、外村繁、牧野吉晴氏らと親交をふかめ作家生活に入る。文芸誌「不同調」に処女作「虚構の夜」を発表。以後、新聞連載小説や児童小説を執筆する。動物小説、熱血冒険小説の著作多数。昭和54年8月歿
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