内容説明
比島奪還のためレイテ湾に来攻した米軍大艦船群に痛撃を加えて、一挙に戦局を挽回すべく、栗田艦隊はブルネイ湾を抜錨、一路レイテへ向かう。世紀の大海戦に臨んで、「大和」飛行科の若き予備士官パイロットは、二十三歳の前途ある身で、早くも己れの死と向き合いつつ七日間の決戦場に立つ。その熾烈な戦場の光景を、みずからの目に焼き付け何を心に刻んだか。本書は、若き学徒兵が目撃した謎のレイテ沖海戦を、確然と描いた感動の体験記。
目次
第1章 艦隊決戦
第2章 炎の空域
第3章 「武蔵」沈没
第4章 絶妙の航跡
第5章 不意の会敵
第6章 柩の部屋
第7章 灰色の噴煙
第8章 撃沈の秘儀
第9章 命の鼓動
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