内容説明
マックス・ウェーバーの唱える「理想政治」を実現しようとし、敢然としてエリート官僚たちと戦った豪腕の大衆政治家、その功罪を解析する問題作。「男性原理」に立ち、世俗性と超人性を兼ねそなえ、現実機能を持った稀有の政治家・田中角栄と日本の政治構造の徹底研究。
目次
第1章 大衆のヒーローが大衆にうちのめされた悲劇
第2章 なぜ角栄は戦後最大の政治家といわれるのか
第3章 エリート官僚主義とたたかった真の民主主義宰相
第4章 温かい政治より“冷血政治”を選んだ日本人
第5章 田中角栄がめざした「血のかよった社会」の建設
第6章 角栄的なるものを失った日本が落ちこんだ冷血社会
第7章 日本を滅ぼしかけている「官僚化」政治の恐怖
第8章 「角栄的なるもの」を抹殺したインテリと官僚の傲慢
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