内容説明
『真珠湾』から『カミカゼ』まで日本空軍の栄光と最期!終戦直後、米大統領トルーマンの命により作成された“トップ・シークレット”日米航空戦報告書・完訳版!七百人以上の日本の軍部、政界、産業のリーダーなど関係者を尋問・調査し、パイロット育成、航空機増産などの航空戦遂行計画から、緒戦の航空戦の成功と失敗面、“カミカゼ”特攻や本土航空戦まで豊富なデータをもとに客観的、数理的に鋭く分析し解析した“日本の空軍力”の全貌!レポート『“日本焼尽”作戦の全貌』も併載。
目次
要約
日本空軍の初期の歴史
一九四一年十二月七日の情勢
日本軍の進撃
日本空軍の敗北
東南アジアと中国
反攻にたいする内廓圏と南方地域の防衛
航空攻撃にたいする日本側の防衛
結論
航空機の生産、消耗、兵力
搭乗員
航空燃料
戦闘機による日本本土防衛
カミカゼ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dongame6
3
終戦後まもなく米軍の戦略爆撃調査団が戦中の資料、及び戦後日本軍将兵からの調査によって纏め上げた「日本陸海軍航空戦力について」の報告書の翻訳である。この報告書は戦後すぐに纏められたものであり「当時の米軍が日本の航空戦力を戦略的にどう評価していたのか」が生々しい程に伝わってくる。内容としては①戦争の推移による航空戦力の変遷②教育や整備、燃料等についての各レポート の二部構成になっている。二部あわせても二百ページほどしかないが、戦争を通じての日本の空軍力について量的質的な移ろいが非常に簡潔に、よく纏められている2012/08/24
ひろただでござる
2
酷く日本を罵倒しているのかと思ったがとても冷静に調査・分析・表現している。日米格差への認識不足があったというのは現在から見るとよく分かるが当時の軍部には事実と願望を区別するのが困難な情勢があったんだろう。勝っている間はいいが押されだすと途端に泥縄的対応になるのは「前線から遠のくと…」というアレそのもの。特攻については「技術上の理由により我々には他に戦闘する方法がなかった」と河辺虎四郎が語っているが「戦闘」と表現する心根が理解できない。巻末の特攻による戦果・被害艦一覧がとても重い。2018/07/03
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