内容説明
日本敗戦の直前に突然、対日宣戦を布告して千島、樺太の地に侵攻してきたソ連軍の蛮行―殺戳、略奪、強姦など、人間としての、女性としての尊厳を踏みにじられ、あるものは毒を仰ぎ、またあるものは銃弾に倒れた。最後まで日本女性の誇りをうしなわなかった“大和撫子”たちの哀しき戦いの記録。
目次
第1話 戦慄の逃避行
第2話 戦争が招いた家族離散の悲劇
第3話 占領下で味わった辛苦の日々
第4話 自決した白衣の天使たち
第5話 海霧の中のソ連艦隊
第6話 戦慄の真岡郵便局
第7話 旧樺太に取り残されて
第8話 辛酸をなめた引揚者生活
第9話 海の墓標・小笠原丸の悲劇
第10話 脱走してきた日本兵