内容説明
ベストセラー『慰安婦たちの太平洋戦争』の著者が戦争とは何かを問いかける書き下ろし幽霊譚。マレーの地に伝わる巨人ゲルガン、大王ケンペイ、ビルマの死霊オウサザウン、ニューギニアの悪霊ソアンギなどの妖怪や、異郷の地で果てた兵士たちにつらなる心霊写真、夢枕、予知、人魂、怨霊などの不可思議な現象―力なき者、悲哀につつまれた人々の存在を明らかにして、人類の悲劇に迫る異色のノンフィクション。
目次
序章 冬の旅
第1章 人魂と幽霊
第2章 父母の夢枕
第3章 死者の踊り
第4章 赤い樹液
第5章 死への敗走行
第6章 殉国の英霊
第7章 生者と死者
第8章 不思議な体験