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内容説明
シベリヤ抑留とは何だったのか―。酷寒の流刑地を転々とたらいまわしされながら、故国に帰る日を夢見て厳しい労働と空腹に耐えつづけた苦難の日々を綴る強制収容所物語。異郷の凍土に青春を空費し、生命を散らした戦友たちを悼みつつ、今なお心の奥底に刻まれた傷痕をありのままに描く。
目次
第1章 満州の落日
第2章 閉ざされた道
第3章 収容所群島
第4章 薄明の中で
第5章 天国と地獄
第6章 短い夏に
第7章 わが青春の街
第8章 望郷の谷間で
第9章 懐かしき故国
感想・レビュー
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卍ザワ
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19歳で初年兵となるが、終戦を向かえ、満州に侵攻したソ連軍に連行、シベリアへ抑留される。兵器物量も、相手国が圧倒的に上回るのに対し、上官の玉砕という命令も、蟷螂の斧で、相手には何のダメージも与えない。玉砕に疑義をさしはさめば、天皇陛下の名前をだし、ヒステリックに非国民扱い、鉄拳が飛ぶ。ジャニーズの性犯罪事件を思い出す。イギリスのBBCが告発して、やっと社会問題として、日本のメディアも取り扱う。オールドメディアというが、国民の洗脳状態は太平洋戦争時と大差無い。今度は戦争ではなく、亡国に向けてだが。2025/03/18