内容説明
「戦争を離れて、私の人生は存在しない」―一兵士としてフィリピンの最前線に赴き、苛烈な戦争を体験した著者は、戦後の平和が何年つづこうとも、最後の戦場生活は、決して薄れることのない刻印を私の体に刻みつけている、と述べ、さらに、それが薄れることを望む気持は、今もない、と断言する。本書は青春を戦争の中に生きねばならなかった兵士が書き綴った孤高の戦争文学。直木賞受賞作。
「戦争を離れて、私の人生は存在しない」―一兵士としてフィリピンの最前線に赴き、苛烈な戦争を体験した著者は、戦後の平和が何年つづこうとも、最後の戦場生活は、決して薄れることのない刻印を私の体に刻みつけている、と述べ、さらに、それが薄れることを望む気持は、今もない、と断言する。本書は青春を戦争の中に生きねばならなかった兵士が書き綴った孤高の戦争文学。直木賞受賞作。