内容説明
かつて日本に学び、ものまね三流といわれたサムスンが、いかにして純利益1兆円企業にまで登りつめたのか!!―その秘密が本書で明らかになる。
目次
プロローグ 「恐るべき企業、サムスン」
第1章 日の丸半導体がサムスンに敗れた日
第2章 サムスンに革命が起きた日―李健煕の決断
第3章 李秉〓(きつ)―サムスンの偉大なる創業者
第4章 一人の天才が一〇万人を養う
第5章 選択と集中の経営戦略
第6章 ソニーを抜いたサムスンのブランド・マーケティング
第7章 サムスンに続く韓国企業の躍進
第8章 サムスンに学ぶ、サムスンに勝つ方法
著者等紹介
北岡俊明[キタオカトシアキ]
徳島市生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。シンクタンク主任研究員を経て、経営評論家、経営コンサルタントとして活躍中。(株)サイバーシンクタンク・ドットコム代表取締役、日本ディベート研究協会会長。専門は、経営・マーケティング戦略、ディベート方法論。方法論としてのディベートの権威。「ディベート大学」主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
21
★★★Audible。再読予定。2017/12/03
du
1
実行力や意思決定の早さが日本企業と比べて際立ち、その結果数年から数十年間でサムスンは半導体事業のシェアを圧倒的に伸ばした。この点については、他の韓国企業である現代自動車やポスコ、LGも同様である。また、サムスンは人材開拓や人材育成へのお金のつぎ込みが半端ない。その結果優秀な従業員を確保できる。戦略ありきのマーケティングを世界的に行っている点もサムスンの現在のポジションを築き上げた要因の一つでもあると感じた。2011/08/27
おでんじん
0
オーディオブックにて。人材育成が大事だということが分かった。74制は少しやってみたい気もする。だいぶ前に一度聞いていたが、今聞いても勉強になってよかった(前聞いたことを忘れているだけか)。2016/02/12
nob
0
今や世界最強企業の称号も不釣合いではないサムスン。その強さの源は、優れた経営者のトップダウンによる迅速な意思決定、長期戦略に基づいた経営、人材第一の思想に基づく教育最重視、と指摘。日本企業が見習うべき点が多いことは間違いない。ただ本書は、「李健熙の爪の垢を煎じて飲め」「ソニー経営陣は腹を切れ」のような感情的表現や、「天才小室直樹先生」などと意味もなく内輪を持ち上げたりするあたりが気持ち悪い。根拠が不明確な主張も多々ある。日本企業に提言をするなら、日本企業側をもっとよく分析することが必要では。2014/01/14
Shunsuke Machizuka
0
日系企業がサムスンに勝てない理由は大きく2点。巧みな経営戦略を練れるトップの不在と人材獲得・育成の軽視。特に経営戦略に関しては、主に先端技術至上主義とイノベーションのジレンマの問題点を指摘しており、その根本原因を戦争論等の日本の教育と書いてある部分が興味深かった。確かに 自分も戦略を練る機会は少なかったように思う。また、優秀なTOPは階段型のキャリアではなく、TOPの下で直接帝王学を学んで育つというのも納得感があった。2013/12/30
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