内容説明
マグネシウムは、過去には「高い」「腐る」「燃える」など、負のイメージがつきまとい、その応用技術の発展が阻害された一面がある。しかし今では、本来の特性を生かした構造用材料として、自動車やパソコン、AV、携帯電話など、民生分野でマグネシウム合金に対する認識と需要が高まっている。本書は専門の技術書ではなく、将来性の大きいマグネシウム全般について、広く、簡潔に解説している。
目次
第1編 マグネシウムの世界(マグネシウムの歴史;民需産業として再起するマグネシウム産業;マグネシウムの需要と供給;マグネシウムの製品開発の歩み;マグネシウムおよびその合金の特性;社会的ニーズに応えるマグネシウム;マグネシウムの価格)
第2編 マグネシウムの応用(マグネシウムおよびその合金の応用;マグネシウム合金の種類と特徴;マグネシウム材料の製造法;マグネシウム素形材の加工技術;マグネシウムの安全対策)
著者等紹介
根本茂[ネモトシゲル]
1948年慶応義塾大学経済学部卒業。1971年軽金属学会理事。1977年同学会事務局長。1978年(社)軽金属協会専務理事。1980年自動車用軽合金製ホイール試験協議会会長。1983年アルミニウム粉末冶金技術研究組合専務理事。1986年(財)金属系材料研究開発センター評議員。1991年日本マグネシウム協会専務理事。1993年(社)軽金属協会常任顧問などを歴任。1997年(社)軽金属協会名誉会員。日本マグネシウム協会顧問。1993年藍綬褒章受章
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