内容説明
「半導体のトレンドは微細化、液晶のトレンドは大型化」、このことに異存を挟む人はいないだろう。同じ情報デバイスであり、増大する情報量を処理・記憶し表示するために必要なデバイスでありながら正反対の方向を目指しているのは何故だろうか。この素朴な疑問からスタートした結果が、本書の産業論まで到達した。
目次
第1章 液晶ディスプレイの市場と技術(成長する液晶市場;液晶ディスプレイの基礎 ほか)
第2章 脱・基板サイズ拡大競争のススメ(表示情報量の増大トレンドを支えた機能飢餓;成熟期に入った液晶産業、過去の経験則からの脱却を目指す時 ほか)
第3章 多様化を目指す液晶産業(クリスタルの荒波に挑む;アジアに広がる液晶の世界 ほか)
第4章 最近の動きから液晶産業の将来を考える(液晶市場の方向;再来するクリスタルサイクル ほか)
著者等紹介
北原洋明[キタハラヒロアキ]
1978~1988年現アネルバ(株)にて、主に半導体用スパッタ装置のプロセス開発に従事。1988~2000年日本アイ・ビー・エム(株)にて、TFT液晶パネルのプロセス開発および生産技術を担当。この間、第1世代から第3世代の液晶製造ラインの導入・立ち上げおよび次世代ラインの検討に携わる。2001~2002年高精細液晶ディスプレイのマーケティングに従事。2003年~現在、液晶関連のソリューションビジネス・コンサルタント業務に携わっている。役職は、エンジニアリング&テクノロジーサービス事業部、APTOテクニカルマスター。1997年~現在、業界団体であるSEMI PCS‐FPD活動に参加。副委員長として液晶生産ラインのあり方・生産性向上、などについての検討作業に中心的な役割を果たす。その他、JEITA委員、業界セミナーのプログラム委員などを経験
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