著者等紹介
ウンゲラー,トミー[ウンゲラー,トミー] [Ungerer,Tomi]
1931年、フランスの北東部アルザス地方に生まれ、ライン川とボージュ山脈に囲まれて育つ。第二次世界大戦中は、ドイツ軍の占領下で暮らす。イラストレーターを目指し、1956年にアメリカへ渡る。1957年に最初の絵本『メロップス一家、空へ』(評論社)が出版され、話題を集める。主役の強烈な個性が輝く作品を数多く世に出す。新聞と雑誌の挿絵や風刺漫画を盛んに描き続け、インパクトの強い反戦ポスターも生み出す。1998年に国際アンデルセン賞に選ばれる。2019年永眠
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー] [Binard,Arthur]
詩人。1967年、アメリカの北部ミシガン州に生まれ、五大湖に囲まれて育つ。高校生のころから詩を書き出し、ニューヨーク州の大学で英文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を開始。2001年に第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。ラジオの仕事も多く、文化放送では「アーサー・ビナード ラジオぽこりぽこり」が毎週放送される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
131
タイトルに魅かれて読みました。 危険が一杯、タイトルどおり相当やばい物語でした。 http://www.kogakusha.com/book/%E3%82%84%E3%81%B0%E3%81%A3%EF%BC%81/2025/02/19
とよぽん
56
トミー・ウンゲラーの遺作ということを、読み終えてから知った。訳はアーサー・ビナードというすごい絵本。ウンゲラーは、次の世代の人たちに何を贈ろうとしていたのだろう。絶望や後悔だけではなく、かといって僥倖や楽観ではない。とても深くて熟考を要する作品だと思う。時をおいて、また読まなければ・・・必ず。2025/03/17
たまきら
43
2019年に亡くなった著者最後の作品は、亡き兄とこれからを生きる孫二人に送られたものだ。COVID-19を彼はかいまみたのだろうか。ゼラルダもそうだけど、彼の作品に潜む危険や恐怖が、この本では全ページにわたって続く。けれども無条件の無償の愛があり、命がつながれる。彼らが戦っているものが何か、を2025年、混沌とした世界情勢を見ながら考えた。ウンゲラーさん、大好きだった。素晴らしい作品たちをありがとう。2025/04/27
あたびー
41
「すてきな三にんぐみ」のウンゲラーの遺作。既に崩壊した世界を、影と一緒に歩む男。絵面と色は全体的に暗く、男が歩むにつれて壊れ続ける。途中正体不明の生物から子供ポーを助けてと言われて助け出した。影の導きにしたがって彷徨い、最後にはポーと共に生きていける場所にたどり着く。暗いけれども最後にたどり着いたケーキのような建物が救い。2025/05/05
ほのぼの
18
図書館新刊コーナーで、トミー·ウンゲラーの絵本を見つけて、借りて読了。 未来の地球なのかな? こちらで、遺作と知りました。 今を生きる現代人への警鐘のような気がします。2025/04/10
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