著者等紹介
タイタス,イブ[タイタス,イブ] [Titus,Eve]
アメリカ・ニューヨーク生まれの作家。ピアニストとしても知られる。タイタスのねずみへの思い入れは強く、代表作に、チーズ鑑定家のねずみを主人公にした「アナトール」シリーズや、ねずみの探偵を主人公にした「ベイカー街のベイジル」シリーズなどがある
ガルドン,ポール[ガルドン,ポール] [Galdone,Paul]
ハンガリー・ブダペスト生まれの絵本作家。アメリカに渡り、美術学校で学ぶ。作品は、300冊にもおよぶ。『ねずみのとうさんアナトール』、『アナトールとねこ』は、コールデコット・オナー賞を受賞
石津ちひろ[イシズチヒロ]
愛媛県生まれ。絵本作家、詩人、翻訳家。『なぞなぞのたび』でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』で三越左千夫少年詩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
76
絵本『ねずみのとうさんアナトール』続編。ねずみがチーズ工場のアドバイザーとして働くという前巻は面白いのでよく紹介してたけど続編もあったのね。ねずみがねこに鈴を付ける話。▽チーズ工場にねこがやってきて、恐怖で仕事にならないアナトール。カードに訳の分からないアドバイスを書いてしまう「カエルの足をつかうこと」「バナナのかわでつつむともっとおいしくなる」「くだいたキュウリのたねをくわえなさい」“ねことり”を作って、キャットミントで罠をしかける。ねこの名前はシャルルマーニュ▽思わぬ新商品誕生、アナトール・チーズ2022/12/10
花ママ
54
〈ねずみのとうさんアナトール〉のその後のお話。絵本版はポール・ガルドンの絵が秀逸。モノクロと赤、白、青のトリコカラーで交互に描かれている絵は迫力ありすぎるくらい(笑)ネズミだからネコは天敵、恐いのは仕方ないけれどネコ派にとっては、ちょっとせつなかった。息子の小学校の教科書の単元に〈ねずみのとうさんアナトール〉があり、毎日(音読カードに○をもらうために)大きな声で読み聞かせしてくれたことを思い出しました。2023/02/19
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
39
前作があると知らずこちらから読了。アナトールはチーズ工場で味見係として働いている。その工場にある時、猫がやってきて仕事が出来なくなってしまう。さてどうする?解決方法、アナトールの勇気が素晴らしい。レトロな雰囲気の絵が素敵でした。でもきゅうり入りのチーズは美味しくなさそう・・。2023/04/15
ヒラP@ehon.gohon
29
人に知られずチーズ鑑定をして、チーズ工場に貢献しているという、ねずみのアナトールと人間の関係を面白く感じました。 猫の登場でパニックになったアナトールですが、危険をおかしてねこに鈴をつけるところには感動しました。 アナトールは、自分の仕事に誇りを持っていたのですね。 アナトールとチーズ工場の社長デュバルさんの手紙のやり取りが、今風のメール体になっているところに、新鮮さを感じました。 タイプライターなんて、今の子どもは知らないですもんね。2023/02/07
ケ・セラ・セラ
28
ねずみのアナトール続編。誇りを持ってチーズの味見係を務めているアナトール。ある晩、工場で猫の気配に動転したアナトール。メッセージのやり取りといい、未だアナトールをねずみと知らない社長さんの信頼度ったらない。猫に対峙するアナトールの知恵と勇気!まぁ、衛生面とかツッコミどころはあるけれど、そこは置いて楽しみましょう。2023/02/13