出版社内容情報
はさみとえんぴつは、それぞれうさぎを作りました。おなかをすかせたうさぎ達が本物のにんじんを見つけ、食べてみると…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
298
今回のレオ=レオニは鉛筆画のうさぎと切り紙のうさぎのお話。どちらもシンプルながら、うさぎの可愛さがよく出ている。そして、レオ=レオニの画力が示されるのはリアルにんじん。色鉛筆画だろうか。読み聞かせの後は、絵も真似られるし、切り紙もできそうだ。さらに他の動物への応用も効きそうだ。2024/08/16
やすらぎ
168
鉛筆とハサミがあれば、どんなものでも作れるよ。紙に描くと生まれ、色紙をカットすれば生まれ、そのうさぎとウサギが出会えたらどうなるの。愉快になるね。お腹が空いたなら、鉛筆とハサミをまた使って、生み出すことができる。人参を一緒に食べる仕草が愛らしい。人間の持つ創作意欲を湧き立てる一冊。本物には影がある。レオ・レオニが世界中に伝えるメッセージは、読者それぞれの受け取り方があるだろう。今日は、生きているものをいただいているから、生きていられる、そう感じられた。明日はまた違うのだろう。それが、美しさに触れる愉しみ。2025/01/18
紫綺
82
鉛筆で描いたのと千代紙切り絵の二次元うさぎ、ホンモノのニンジン🥕食べて三次元うさぎに進化でビックリ‼2018/09/16
yomineko@ヴィタリにゃん
56
はさみと鉛筆が協力してうさぎを2羽作ったお腹が空いた彼らのために、人参を描いてあげた。お昼寝をしたらまたお腹が空いた😊あれ?はさみと鉛筆がいない!その代わりに本物の人参があった🥕本物には影がある。よく見ると、2羽のうさぎにも影が出来ていた🐰🦈🐰🦈2024/04/07
つくよみ
56
図書館本:えんぴつとはさみの気まぐれで生まれた、イラストと切り絵の2羽のうさぎたち。お腹が空いて、えさを求めてさがしまわっているうちに、現れたのは「影の有る」本物のにんじん。本物のにんじんを食べたうさぎ達は?表紙の折り返し。訳者による「影の意味」の解説は必読。影があるからこそ、人生は立体的に豊かになる。その言葉を読んでからもう一読すると、作者の意図がより明確に伝わってくる様な気がした。2013/09/14
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- 寺田寅彦全集 〈第1巻〉