出版社内容情報
大きなチーズの中から素晴しい音楽を奏でるねずみの像がでてきました。仲間達は食べたがりますが、ジェラルディンはどうするのでしょう?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
277
レオ=レオニ 作、谷川俊太郎 訳。お話は谷川俊太郎の解説によれば「幻想と現実のいりまじる不思議な物語」ということだが、私には違和感が残る。一種の魔的幻想ではあるのだが。絵はレオ=レオニらしい淡い色調のわかりやすいもの。ただ、チーズのねずみはともかく、ジェラルディンが自分のしっぽをフルートにするというのが、どうにも頷けないものを感じるのである。音楽というテーマを躍動的に描く方法は他にもありそうな気がするのだが。2024/06/17
KAZOO
116
ねずみが主人公のいつもながらのレオニの絵本です。チーズの中からフルートを吹くねずみが現れて音楽を聴いて自分も吹きたくなります。それでそのチーズを守って他の鼠に食べさせないようにしますが、最後は・・・・。楽しい話です。チーズで作られたフルートを吹くねずみがなんともいえずにいい感じです。絵本のいいところですね。2018/02/13
ゆのん
59
【絵本】レオ・レオ二といえば『スイミー』が有名。個人的にはレオ・レオ二の描くネズミの出てくる絵本の方が好き。音楽を初めて知ったネズミのお話。とっても大きなチーズは美味しそう。2642019/09/04
つくよみ
57
図書館本:はじめて音楽を聴いたねずみが、それを自分のものにするお話。「みえない きんと ぎんの いとのように くうちゅうを ただよった」音楽に対する表現がなんとも誌的。本当に好きなものを見つけたならば、聴いて感心するだけではなく、真似して満足するのではなく、自分のものにして、更に伸ばしていくべき。そう教えられたような気がした。2013/08/11
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
37
「これはもう、私のためにあるお話ではないか!」と深く感動&共感☆音楽がないと「生きている」っていう実感がないよね!?私もいくらお腹が空いていたとしても、チーズ(大好きな食べ物)ではなく、音楽を取るわ♪♪芸術というのは、魂の糧だから、肉体の糧になる食料には到底敵わないのさ!(とか言えるのは、食べるのに困ってないという大変有り難い状況にあるからなのだけど)ご飯を美味しく食べられて、大好きな音楽を聴けて、自分が今生きていることに改めて感謝☆芸術の力は無限大!ゆえに、いくらお腹が空いていても、心は豊かでありたい。2018/08/19