内容説明
無味乾燥な形式的定義ばかりで何をやっているのか全然意味がわからないと思ってしまう前に、εδ論法が実際にはどんなことに使われるのか、位相幾何学の分野で、図形の幾何的性質(紙とはさみとのりで実際に模型を作って目で見て確かめられる性質)の中に、εδ論法がどんな風に息づいているのか、伝えるテキスト。雑誌「理系への数学」連載分に、具体的な問題とその解答例やヒントなどを書き加えた。
目次
つながっているか、つながっていないか
穴のどちら側を通るか
連続写像
らせん階段を登る
無限に延びる柱
コンパクト性
曲線を分類する
曲面の分類を試みる
無限に拡がる曲面―世界の果て
局所から大域へ〔ほか〕
著者等紹介
永田雅嗣[ナガタマサツグ]
1978年京都大学大学院理学研究科修士課程数学専攻修了。1987年シカゴ大学Ph.D.専攻は位相幾何学(トポロジー)。現在、京都大学数理解析研究所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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