内容説明
リスクの多い現代社会を生き抜くには、遠回りのように思われるが、昔の人々の賭博や確立に対する考え方、リスクを避ける方法の合理性の追求を知るのは必要だろう。本書はそれを教えてくれる昔の人々の知恵を多方面から考察したものである。
目次
第1部 確率論前史(賭けの精神;神意と占い;古代における蓋然論の概念;古代蓋然論の没落;中世:焦れったい時代;古代・中世の組合せ論)
第2部 確立計算の曙(マイモニデス;トマス・アクィナス;12世紀から15世紀までの西欧でのいろいろな研究)
第3部 古典確率論の陣痛期(カルダーノ;16世紀のいろいろな研究;ガリレオ・ガリレイ;1600年から1650年までのいろいろな研究;パスカル・フェルマー・ホイヘンス;死亡表と生命保険(政治算術)
17世紀後半の諸研究)
著者等紹介
安藤洋美[アンドウヒロミ]
1931年兵庫県に生まれ、兵庫県立尼崎中学、広島高等師範学校数学科を経て、1953年大阪大学理学部数学科を卒業。桃山学院大学・経済学部教授・大学院経済研究科教授・学院常務理事などを歴任。桃山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
35
#説明歌 文献が豊富で十年かかりそう後半だけでも年表造ろ2016/05/31
まつど@理工
8
可能性と蓋然性との違いも分からんのかーってツイッターで怒ってる人を何度か見かけたなあ。ちょっと長く生きていると予測ってあてにならないという実感が出るから、確率概念に無自覚にはなりがちだよね。p2生徒はギリシア時代の考え方をもって確率を感覚でとらえ、先生は現代の確率概念を講じていることからくるズレ。高校生でも読めるけどやっぱり先生が教えるときに歴史を絡めてほしい。参考文献が豊富で、僕みたいに哲学や神学を勉強している人にもお勧め。2014/04/20
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