内容説明
本書は、雑誌「現代数学」に10回にわたって連載したものに基づいている。大学初年級から中年級へかけての「解析」は、今過渡期にあり、そのカリキュラムはまだ定着していない。本書では、旧来の「微積分」に「ルベーグ積分」と「ベクトル解析」の基礎を加え、「複素関数論」の入口に及ぶ範囲で、最小限の骨組を現代的に述べる。また、復刊に際し、若干の字句と脚注での引用文献について、最少限度の変更をさせていただいた。
目次
第1講 ノルムと位相
第2講 連結・コンパクト
第3講 多変数の微分
第4講 方程式とパラメータ―多様体
第5講 完備性とその応用―存在定理
第6講 多変数の積分
第7講 積分の性質
第8講 積分変数変換と線・面積分
第9講 微分形式―コーシーの積分定理
第10講 外微分法―ストークスの定理
著者等紹介
山崎圭次郎[ヤマザキケイジロウ]
1932年1月東京生まれ。1953年3月東京大学理学部数学科卒。東京大学名誉教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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