ケアするのは誰か?―新しい民主主義のかたちへ

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ケアするのは誰か?―新しい民主主義のかたちへ

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784768479827
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0031

出版社内容情報

ケアを受けない者はいないにもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々も、長い歴史の中で軽視、あるいは無視されてきた。J・トロントは、民主主義の定義を「ケア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語る。
トロントの著書の初邦訳となる『ケアするのは誰か?』は、ペンシルヴァニア大学マッカートニー民主主義研究所が米国内外の民主主義を活性化させてきた団体および個人に贈る「ブラウン民主主義賞」を、トロントが受賞した際の講演録である。
本書では、日本のフェミニスト政治学教授である訳者による論考を併載。危機に瀕した日本の政治状況を分析し、トロントが提示するケアに満ちた民主主義の実現に向けて何が必要であるのかを明らかにする。

内容説明

ケアを受けない者はいない。にもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々も、長い歴史の中で軽視あるいは無視されてきた。本書は、“ケアに満ちた民主主義”を訴えてきた米国のフェミニスト政治学者トロントが、「ブラウン民主主義賞」を受賞した際の講演録を訳出。トロントは、民主主義の定義を「ケア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語る。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、危機に瀕した日本の政治状況を分析するとともに、トロントが提示する「フェミニスト的なケアの民主的倫理」がなぜ必要なのか、それがなぜより善く生きる社会への変革であるのかを解説する。

目次

第1章 ケアするのは誰か?―いかに、民主主義を再編するか(ケアが理解されるとき、民主主義は再定義されなくてはならない;ケア株式会社;共にケアするための革命を起こす)
第2章 民主主義の再生とケアの倫理―ジョアン・トロントの歩み(フェミニストとして、ケアの倫理に出会う;ケアの倫理から、ケアの理論へ;ケア活動Caringへの注視―実践と道徳をめぐるフェミニスト的アプローチとは?;ケアの倫理を道徳理論の変遷のなかに位置づける;ケアと政治理論;新しい民主主義論―無責任な特権者から、ケアを必要とする平等な者たちへ)
第3章 ケアの倫理から、民主主義を再起動するために(フォルブルの寓話―競争とケア;フェミニズムにおける平等とは―ケア実践を社会に導入する;フェミニズムにおける民主主義とは―育児を中心に;ケアの民主化と民主主義の再生―ポスト・コロナ禍の時代にむけて)

著者等紹介

トロント,ジョアン・C.[トロント,ジョアン・C.] [Tronto,Joan C.]
1952年生まれ。ニューヨーク市立大学大学院およびハンターカレッジ政治学教授、ミネソタ大学政治学教授を経て、現在は両大学名誉教授。専門は、フェミニズム政治理論。『ケアするのは誰か?―新しい民主主義のかたちへ』収録の“Who Cares?How to Reshape a Democratic Politics”は、ブラウン民主主義賞受賞記念講演録である

岡野八代[オカノヤヨ]
1967年生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専攻は、西洋政治思想、フェミニズム理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

60
【強く推薦します!】フェミニズム政治理論を専攻した米国政治学者が、「ブラウン民主主義賞」を受賞した際の講演録である『ケアするのは誰か?』を邦訳し、併せて日本で知られていないため、教授の業績も紹介した書。「まえがき」で、フェミニスト政治学者である訳者が、ケア民主主義への変革が、なぜより善く生きる社会への変革なるかを解説。【受賞理由】<トロント教授は、互いにケアし合うことは、負担というよりむしろ、意味ある行為であり、わたしたちが国境や世代を超えていかにそれぞれ、相互依存関係にあるかを思い至らせてくれます>。⇒2023/05/28

がらくたどん

58
15年のトロントの講演録の和訳と訳者によるかなりの分量の解説。講演録の原題が良い。Who Cares?・・気遣いにケアをかけて「知ったこっちゃない」。自分はケアの手が必要になればどこからともなく差し伸べられて当然の存在で、その手が差し伸べられる経緯も自分以外の人にケアの手が届くかどうかも「管轄外」知ったこっっちゃないさという社会ってどうよ?という投げかけ。ケア社会が市場社会より自分たちの最善の利益だと認識し直すという発想に「後ろめたさ」との比較でアメリカ的な健康さと功利主義を感じた。日本に合うのはどっち?2023/06/23

katoyann

26
国際女性デーに読了。政治学者ジョアン・トロントの講演録の訳出とその解説論文から成る。経済活動を最重視する社会の中でケア活動は低い価値に貶められる。そして、その理想的な提供者を女性と規定して社会を動かすことにより、ジェンダーの不平等が拡大していく。本書を読み解くには、アメリカで女性が仕事を担って行く時にしばしば家事使用人などの民間サービスが利用されるという実態を知っておいた方が良いだろう。つまり、ケア労働を移民女性に委託するという複雑な搾取関係である。市場を優先する価値を相対化する視点を得る意味でオススメ。2022/03/08

ほし

19
米国のフェミニスト政治学者であるトロントの講演録の内容と、それを踏まえた日本のフェミニスト政治学者の岡野八代さんによる解説、日本社会の分析が収められています。 ケアは全ての人にとって関わりのある営みです。しかし、その一方でケアは公的なものではなく私的なものにすぎないと切り分けられ、そのうえで軽んじられ、その担い手は社会的に弱い立場の者へ押し付けられてきました。トロントは、そのようなケアの責任配分こそを民主主義の中心に据え、「共にケアする」社会を目指すべきだとしています。今読むべき一冊だと思います。2020/12/10

buuupuuu

14
ケアは必要不可欠なものだから、ケアからの解放という方向で差別の解消を考えると、結局は別の誰かにそれを押し付けるという結果に終わる。だからむしろ、全ての人々が関わる形で、ケアの分配に関する民主的な決定がなされるべきなのだ。そして市場だけにニーズの掘り起こしやリソースの分配を任せることはできない。それはケアを商品化すると同時に格差も生み出して、ケアに手が届かない人達を作り出してしまうからだ。ケアは原理原則ではなく諸事の只中で始まるという指摘や、ケア実践の中に価値があるという考えなどが印象に残る。2021/10/21

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