内容説明
本居宣長から橘樸まで日本を作る言説と日本が作る言説と子安思想史の方法的解読作業の新たな成果。
目次
1 日本の固有性と他者の痕跡―宣長における狂気と正気
2 「日本語」の理念とその創出―宣長『古事記伝』の贈り物
3 祭祀国家日本の理念とその成立―水戸学と危機の国家神学
4 国体論の文明論的解体―福沢『文明論之概略』と国体論批判
5 道徳主義的国家とその批判―福沢「智徳論」の解読
6 「日本民族」概念のアルケオロジー―「民族」・「日本民族」概念の成立
7 「民族国家」の倫理学的形成(その一)―和辻倫理学をめぐって・倫理(エシックス)から倫理へ
8 「民族国家」の倫理学的形成(その二)―和辻倫理学をめぐって・昭和日本の倫理学
9 哲学というナショナリズム―「種の論理」・国家のオントロジー
10 東洋民族協和と「国体」の変革―橘樸「国体論序説」
著者等紹介
子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授。思想史・文化理論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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