内容説明
荒れ野の時代の中、芸術を信じ抜いた高貴なる魂の軌跡。決然と孤高を生き抜いた音楽家の生涯を香気溢れる筆致で描いた珠玉の随筆。
目次
思い出すことその(一)―グロスマン夫人
巨大さ、深さ―私を魅了するもの
写真で見るフルトヴェングラー―ぼんやり浮かび上がって見える生涯
フルトヴェングラー愛聴盤私が選んだ五曲その(一)―ベートーヴェン『交響曲三番 エロイカ』
ノスタルジア―旅人のひとり想い(一)
フルトヴェングラーとムラヴィンスキー―アイデンティティー、リアリティー
留まったフルトヴェングラー―ノブレス・オブリジェ あるいは運命を忌避しないこと
フルトヴェングラー愛聴盤その(二)―シューマン『交響曲四番』
思い出すことその(二)―出会い、そして
耳と頭で聴くフルトヴェングラーの響き―「精神的」「内面的」「ドイツ的」とは?〔ほか〕
著者等紹介
飯田昭夫[イイダアキオ]
1942年、満州国に生まれる。1966年、早稲田大学文学部卒業。英文学専攻。1967~68年、1ドル=360円、外貨持ち出し制限と渡航制限の厳しい時代。小田実著『何でも見てやろう』に触発されて一年半、世界各地を無銭旅行で放浪。以後、英国系貿易商社にて海外営業の第一線で活躍。ドイツ系製造会社で経営幹部を歴任し、米系コンサルティング会社副社長を経て退任、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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