内容説明
同時代人たちとの波乱に満ちた交流のはざまで、不朽の名演奏に込めた想いとは?そして孤高の巨匠の葛藤と苦闘の足跡を、今まで語られることのなかった斬新な視点から描いた珠玉の随想。
目次
フルトヴェングラーと人々その(一)ヘルベルト・フォン・カラヤン―大衆化の流れを挟んで
フルトヴェングラーの回心―ワーグナー指揮者誕生
フルトヴェングラーと人々その(二)ヨーゼフ・カイルベルト―意中の師弟?
モルダウを吹きわたる風―クラシック音楽の行方
フルトヴェングラーと人々その(三)アルトゥーロ・トスカニーニ―嫉妬について
フルトヴェングラーの指揮姿―名演の不思議な揺りかご
フルトヴェングラーと人々その(四)トーマス・マン―試問に揺らぐ非難の虚妄
フルトヴェングラーの裏技―「現代音楽」を聴いていくなかで
フルトヴェングラーと人々その(五)セルジュ・チェリビダッケ―訣別が意味したもの
フルトヴェングラー晩年の演奏活動―生涯現役の壮烈
フルトヴェングラーと人々その(六)リヒャルト・シュトラウス―鎮魂の和解
ある時代への挽歌―ブラームス『交響曲 四番』
フルトヴェングラーと人々その(七)ブルーノ・ワルター―もう一人いる?
信じることの周辺―共同体としての聴衆
著者等紹介
飯田昭夫[イイダアキオ]
1942年、旧満州国に生まれる。1966年、早稲田大学卒業。英文学専攻。1967~68年、地球一周の旅に出る。以後、英国系貿易商社にて海外営業の第一線で活躍。ドイツ系製造会社で経営幹部を歴任し、米系コンサルティング会社副社長を経て退任、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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