出版社内容情報
徳川家康の重臣・酒井正親から始まる酒井雅楽頭家の酒井忠勝は、川越から転封となり、小浜藩主となる。その跡を継いだ忠直が死去した際に、次男忠稠が一万石を分与されて敦賀藩が立藩。支藩のため、参勤交代もほとんど行われなかったという。しかし、七代藩主・忠?(ただます)は、長年にわたって若年寄を務めた功績により加増し、小藩ながらも城主格に昇格した。歴代藩主たちが大坂定番、寺社奉行、若年寄などの要職に就いた敦賀藩の歴史と文化、藩風を丁寧に紐解く。
現在の福井県敦賀市を拠点とした藩の物語!
内容説明
小浜藩分知で鞠山藩立藩。版籍奉還時「敦賀藩」に。廃藩置県前に宗藩の小浜藩に合藩した藩の物語。
目次
プロローグ 敦賀藩?鞠山藩?
第1章 鞠山藩の成立と事績―二代小浜藩主酒井忠直の次男忠稠が父の遺領を分知、立藩。
第2章 幕末外交を支えた酒井忠〓―幕末の大変な時代を幕閣として幕府を支えた。
第3章 最後の藩主、酒井忠経―鞠山藩の明治維新―七代薄主忠〓の子・忠経が八代藩主に就任する。
第4章 明治維新と敦賀(鞠山)―明治に入ってから宗藩小浜藩に合藩するまでを紹介する。
第5章 領地の村々―領地は越前だけでなく近江国高島などにもあった。
エピローグ 近現代統治システムの限界と「藩」
著者等紹介
多仁照廣[タニテルヒロ]
1948年、東京深川生まれ。元、敦賀(女子)短期大学日本史学科教授。国税庁税務大学校市税資料室研究調査員・慶應義塾大学文学部非常勤講師・中京大学法学部非常勤講師など。現在、若狭路文化研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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