内容説明
豊後の小藩なれど、志はあくまで高く、日本三大文庫「佐伯文庫」開設の気概が光る。豊饒な海を支える番匠川と佐伯の山々。凶作飢饉の苦難にも耐え、武術・学問振興に励んだ、今の世に通じる指導者像を、我々に教えてくれる。
目次
第1章 秀吉子飼いの戦国武将・毛利高政―高政、「中国大返し」を成功に導き毛利の姓を賜る。
第2章 大友氏改易から高政の佐伯入封まで―秀吉に忠誠を誓うも、関ヶ原後に寝返り佐伯藩主に。
第3章 佐伯藩制の確立―鶴屋城築城・開墾奨励・浦の振興で安定。
第4章 凶作・藩政の乱れに中興の祖登場―藩主相続で苦労しながらも窮民を救済。
第5章 学者大名・高標の功罪―飢饉のなか、蔵書八万冊の佐伯文庫を開設。
第6章 農民の反乱、一揆から幕末へ―一揆のなか、懸命に藩政を勧め維新に。
著者等紹介
宮明邦夫[ミヤアキクニオ]
昭和33年(1958)大分県佐伯市生まれ。熊本大学薬学部卒業。(有)宮明薬局代表取締役。平成17年佐伯市教育委員会教育委員、平成18年より教育委員長に就任。大分合同新聞「灯」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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