内容説明
親藩・譜代で大藩加賀に備えた高田藩。大義に殉ずる精神が人材を育成し、農漁工が実る。徳川四天王・榊原家、軍団の旗印は「無」。情の篤さ、「高田枡」にみる精緻さに、多くの文人墨客が集い、地場産業は栄え、学の気風は継承される。
目次
第1章 高田藩の創設―家康の六男松平忠輝、高田城を築き城下を開き、高田藩の歴史が始まる。(高田藩創設期の様相;高田城の創建)
第2章 北信越の拠点としての高田藩―高田藩は北信越の拠点にあったとはいえ、藩主の交替はたび重なった。(親藩による藩政;譜代大名在番時代;譜代大名榊原時代;幕末激動期の高田藩)
第3章 高田藩の産業開発―米作りを軸に水田開発に努め、酒造りや伝統の技が今に引き継がれる。(苦難に耐えての領国開発;米作りを軸にした開発;家内工業の台頭とその消長;地下の資源に期待をかけて)
第4章 教育文化を愛し義を重んず―学問を重んじ礼節を尊ぶ気風が長年培われ、時代を拓く人材が育った。(高田藩の教育・学問;有為の人材を育成した人と私塾;医業・医事諸事情;武士の情けと意地;松尾芭蕉・十返舎一九の来越)
第5章 高田城下の構造と生活風土―雪国の城下町高田、港町直江津の面影を色濃く残し郷愁を誘う。(城下町としての高田;家中と町人町;今町湊)
著者等紹介
村山和夫[ムラヤマカズオ]
昭和4(1929)年新潟県上越市(高田)生まれ。県内公立学校、教育行政職を経て、上越市史編纂委員、同専門委員を務め、「上越市史」および近隣の町村の「町村史」編纂に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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