内容説明
羽州の雄、最上義光。のち幾度も大名家交替。商都は栄え、地場産業の伝統は今に伝わる。山形水清く、情景豊かにして諸国の商人集う町。紅花は京へ上り、上方商品は山形に下る。譜代大名小さくなれど、町方・在方大いに発展。商業都市の気風、祭食景鋳の見事さに、故郷山形未来に延びる。
目次
第1章 山形藩前史―羽州探題・斬波兼頼を祖とする最上氏は、戦国時代出羽第一の大名に発展。
第2章 山形藩の成り立ち―最上義光は五十七万石の大大名となり、山形城下の築造と領国経営を行った。
第3章 藩政確立期の山形藩―最上氏改易後、山形藩には譜代大名が配置され、「東国の押え」となった。
第4章 元禄期前後の山形藩―山形は、譜代大名の左遷地となり、石高も十万石以下となる。
第5章 転換期の山形藩―石高の縮小や一時幕領となって城郭は荒廃したが、秋元氏が復興。
第6章 城下町の繁栄と農村―城下町は、上方商品の卸問屋、湯殿山参詣者の往来で栄えた。
第7章 天保・幕末期の山形藩―幕府の天保の改革で動揺。戊辰戦争では、譜代小藩の運命を辿る。
第8章 山形藩の学問・文化―私塾・寺子屋が普及し、すぐれた科学者、芸術家が輩出。
著者等紹介
横山昭男[ヨコヤマアキオ]
1930年(昭和5)山形県大石田町生まれ。山形大学名誉教授、文学博士。山形県地域史研究協議会会長、山形県文化財保護協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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